差繰(読み)さしくる

精選版 日本国語大辞典 「差繰」の意味・読み・例文・類語

さし‐く・る【差繰】

〘他ラ五(四)〙 物事のさしつかえがないように都合をつける。やりくりする。くりあわせる。
滑稽本八笑人(1820‐49)四「サア今度は人の番でもさしくって、おれが自身玉手(ぎょくしゅ)を労して座を直さうと思って居る所だ」

さし‐くり【差繰】

〘名〙 都合をつけること。くりあわせ。やりくり。
行人(1912‐13)〈夏目漱石友達自分岡田が自分のために時間の差繰(サシクリ)をして呉れるのが苦になった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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