差渡・射渡(読み)さしわたる

精選版 日本国語大辞典 「差渡・射渡」の意味・読み・例文・類語

さし‐わた・る【差渡・射渡】

〘自ラ五(四)〙
① 棹(さお)さして対岸へ渡る。
蜻蛉(974頃)上「単衣ぬぎてかづけて、さながらさしわたりぬめり」
山家集(12C後)上「さみだれにさののふなはしうきぬればのりてぞ人はさしわたるらん」
② 光が一面に照り輝く。
※殿上蔵人歌合(1130)「さ夜ふけて淡路の瀬戸の渚より月の光のさし渡りける〈藤原為基〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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