差入口(読み)さしいれぐち

精選版 日本国語大辞典 「差入口」の意味・読み・例文・類語

さしいれ‐ぐち【差入口】

〘名〙
① 陰でこっそり言いつけること。
※或る女(1919)〈有島武郎〉後「黙って聞いてゐた葉子は、すぐ岡の差入れ口だと邪推して取った」
刑務所などの囚人を入れる部屋で、食事などを差し入れる口。
真理の春(1930)〈細田民樹〉頭の上の街「小さな差入口(サシイレクチ)に監房巡査がのぞいた」
③ 箱、収納具などについている、物を差し入れる口。
抱擁(1973)〈瀬戸内晴美〉二「郵便物の差入れ口に右手を突っこみ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android