差付(読み)さしつく

精選版 日本国語大辞典 「差付」の意味・読み・例文・類語

さし‐つ・く【差付】

[1] 〘自カ四〙 棹(さお)をさして船が岸に着く。
源氏(1001‐14頃)浮舟「かの岸にさしつきて下り給ふに」
[2] 〘他カ下二〙 ⇒さしつける(差付)

さし‐つけ【差付】

〘形動〙 だしぬけであるさま。物事が急であるさま。うちつけ。
※歌舞伎・貞操花鳥羽恋塚(1809)六立「近頃さしつけな事なれど、どうぞわたしと女夫の杯、なされて下さりませいなあ」

さし‐つけ【差付】

〘名〙 普通の物差(ものさし)ではなく、尺杖(しゃくづえ)一間ぐらいの棒に工事用の目盛りを施したもの)で寸法を測ること。

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