差つ押えつ(読み)さいつおさえつ

精選版 日本国語大辞典 「差つ押えつ」の意味・読み・例文・類語

さい【差】 つ 押(おさ)えつ

「さし(差)つ押えつ」の変化した語。
咄本・聞上手三篇(1773)建立「茶わんだしての酒ごと。さいつおさへつする内に」
[補注]「改正増補和英語林集成」(一八八六)には「Saetsu-osaetsu サヘツオサヘツ」の形もみられる。

さし【差】 つ 押(おさ)えつ

他の人の杯に酒をさしたり、他の人がさそうとするのを押しとどめたり。盛んに杯に酒をつぐさま。さいつおさえつ。
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉初「つれをふたりさしつおさへつのみかけ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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