巣鷹(読み)スダカ

デジタル大辞泉 「巣鷹」の意味・読み・例文・類語

す‐だか【巣×鷹】

巣にいる鷹のひな。また、これを捕らえて鷹狩り用に飼育すること。

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精選版 日本国語大辞典 「巣鷹」の意味・読み・例文・類語

す‐たか【巣鷹】

〘名〙
① 巣の中にいる鷹のひな。また、これを捕えて鷹狩用に飼養すること。ひなから飼養された鷹。江戸時代、巣鷹の発見者には褒美として領主から金品が下賜された。
※新修鷹経(818)中「凡巣鷹者、勝撃(あげゆする)之時、漸呼宍。旬日以雞雉(をきじの)、投与之〈略〉五六度」
山家集(12C後)下「すたか渡るいらこが崎を疑ひてなほ木に帰る山帰りかな」
② 江戸時代、江戸で番小屋などを隠れ家にして客を引いた下級売春婦。夜鷹(よたか)の類。〔随筆・麓の色(1768)〕

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世界大百科事典(旧版)内の巣鷹の言及

【鷹狩】より

…現在ではタカの捕獲・飼養の制限により,わずかに鷹狩の技術が継承されているにすぎない。鷹飼【加藤 秀幸】【前嶋 信次】
〔タカの捕獲時季による馴養法〕
巣鷹(すたか)初夏,巣立ち前後の雛を捕らえてならす方法である。人になれやすく,野に逃げ帰ることが少ない。…

※「巣鷹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」