日本大百科全書(ニッポニカ) 「川島(町)」の意味・わかりやすい解説
川島(町)
かわじま
埼玉県中央部、比企郡(ひきぐん)にある町。1972年(昭和47)町制施行。国道254号が走り、首都圏中央連絡自動車道の川島インターチェンジがある。東武東上線川越駅、若葉駅からバスが通じる。北を市野(いちの)川、東を荒川、南を入間(いるま)川、西を越辺(おっぺ)川に囲まれた沖積低地にあり、集落はこれら河川のつくった自然堤防上に位置する。古来、水害の多かった地であるが、近年は治水事業の完成により、まったくみられなくなった。県下有数の米作地帯で、水田裏作としてつくられるイチゴの栽培は、県内屈指の生産量を誇っている。国指定重要文化財の大御堂(おおみどう)がある広徳寺(こうとくじ)や、美術品や民俗資料を展示する遠山記念館がある。面積41.63平方キロメートル、人口1万9378(2020)。
[中山正民]
『鈴木誠一著『川島郷土史』(1956・川島村)』▽『『川島町史』全10巻(1999~ ・川島町)』
[補完資料] |