川上古墳(読み)かわかみこふん

日本歴史地名大系 「川上古墳」の解説

川上古墳
かわかみこふん

[現在地名]長尾町昭和

讃岐山脈から北に延びる標高六〇メートルの尾根の先端部に築造された円墳で、すでに相当削平されているが、直径二二メートルの円墳と推定される。主体部は川原石積みの竪穴式石室で、床は長さ三・〇七メートル、最大幅七二センチで、深さは七四センチであるが天井部に向かってわずかながら広がりをみせている。副葬品としては床面から須恵器の広口壺一点のほか、短甲・衝角付兜・鉄鏃馬具太刀・剣・槍・矛・・鉄斧などが出土し、とくに豊富な鉄製武器・武具が注目される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android