20世紀日本人名事典 「島 秀雄」の解説
島 秀雄
シマ ヒデオ
大正〜平成期の機械工学者 元・宇宙開発事業団理事長;元・国鉄技師長。
- 生年
- 明治34(1901)年5月20日
- 没年
- 平成10(1998)年3月18日
- 出生地
- 大阪府大阪市
- 学歴〔年〕
- 東京帝大工学部機械工学科〔大正14年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 毎日工業技術賞〔昭和35年〕,朝日賞〔昭和40年〕,スペリー賞〔昭和42年〕,ジェームズ・ワット国際ゴールドメダル〔昭和44年〕,文化功労者〔昭和44年〕,勲一等瑞宝章〔昭和46年〕,文化勲章〔平成6年〕
- 経歴
- 鉄道省に入省。D51など国産の蒸気機関車の多くを設計を手がけた。昭和23年国有鉄道理事工作局長に就任。26年桜木町事件の責任をとり辞職するが、住友金属工業顧問を経て、30年国鉄技師長として復職。東海道新幹線建設を構想、推進する。38年10月1年後の開業が見通せたとき、予算超過の責任をとる形で退陣した。44〜52年宇宙開発事業団理事長を務め、静止衛星「きく2号」の打上げに成功した。のち顧問。平成6年文化勲章受章。没後の12年、遺族が蔵書類約2000点を鉄道総合研究所に寄贈。同年同研究所内に島文庫が完成した。著書に「東京駅誕生―お雇い外国人バルシァーの論文発見」(編)。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報