岩田庄(読み)いわたのしよう

日本歴史地名大系 「岩田庄」の解説

岩田庄
いわたのしよう

筑後国御原みはら郡に置かれた安楽寺(太宰府天満宮)領の庄園。現小郡市東部の岩田地区の一帯に比定される。「吾妻鏡」元久二年(一二〇五)五月二四日条によれば、大宰府安楽寺の社僧らの訴えにより鎌倉幕府は「安楽寺領筑後国岩田田嶋両庄」地頭職を安楽寺に付している。同書に「安楽寺領筑ママ国岩田庄」とあるのも当庄と考えられ、建保三年(一二一五)菅原有成が陳弁につとめて北条泰時らの下文を得て安堵されたという。これは源平争乱の際、当庄領家の有成が平氏に与同したとして兄弟の菅原成賢が訴えたため収公されかけていたもの(同年一一月二四日条)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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