岩屋坊(読み)いわやぼう

日本歴史地名大系 「岩屋坊」の解説

岩屋坊
いわやぼう

[現在地名]豊前市求菩提

求菩提くぼて山中杉谷すぎだにに残る坊舎。昭和四〇年代まで末裔にあたる岩屋氏が居住していたが、その後廃屋となり、昭和四八年(一九七三)県指定有形民俗文化財となり、同五二年に保存修理が実施された。明治三年(一八七〇)には当主夫婦とその親夫婦、弟子五人が居住。家は普通の直家で屋根も四柱造、棟飾もとくにない。柱間の基本寸法は曲尺六尺六寸で、規模としてはとくに大型というほどではない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報