岩堂磨崖仏(読み)いわどうまがいぶつ

日本歴史地名大系 「岩堂磨崖仏」の解説

岩堂磨崖仏
いわどうまがいぶつ

[現在地名]横川町下ノ

しもノの東部赤水あかみずにあり、阿弥陀三尊像を刻む。九州の磨崖仏遺跡で造立年代を記すものは少ないが、当磨崖仏には建武二年(一三三五)の造立銘がある。県指定史跡。「三国名勝図会」には巌窟観音とあって、「地上より五六尺の所に阿弥陀の座像、薬師・観音の立像三体を彫刻す、其工巧精致なり、其側に建武某年云々と記す」とみえるが、中尊は弥陀仏定印坐像、向かって右の左脇侍は観音菩薩立像、右脇侍は大勢至菩薩立像である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android