岩住村(読み)いわずみむら

日本歴史地名大系 「岩住村」の解説

岩住村
いわずみむら

合場あいば川・井田いだ川流域にあった近世の村。元和二年(一六一六)黒田くろだ村・寺家じけ村、浜子はまのこ(現婦中町)の三ヵ村に分れたという(婦負郡志)。その後も岩住三ヵ村と称されたというが、正保郷帳に村名がみえ、高二千二六九石余、田方一四八町七反余・畑方二町四反余、別に新田高一五三石余があり、田方八町二反余・畑方二町余となっている。また元禄一一年(一六九八)郷村高辻帳にも岩住村一千八六九石余とあり、天保郷帳にも記載があることから、三ヵ村はそれぞれ村方役人を置くなど独立的であったとしても、行政的には幕府に対してはもとより富山藩内においても少なくとも江戸時代前半は独立していなかったとみてよい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android