岡村 俊彦(読み)オカムラ トシヒコ

20世紀日本人名事典 「岡村 俊彦」の解説

岡村 俊彦
オカムラ トシヒコ

昭和期の物理学者 東北大学教授。



生年
明治39(1906)年

没年
昭和29(1954)年11月23日

出生地
東京

学歴〔年〕
東北帝大理学部物理学科〔昭和5年〕卒

学位〔年〕
理学博士〔昭和12年〕

経歴
東北帝大金属材料研究所に入り所長本多光太郎の指導で磁気の研究を手がけ、昭和13年助教授、18年教授となった。その間学術研究会議会員を務め、23〜29年同大学科学計測研究所長。強磁性体―特に磁気に伴う熱的変化中「岡村=エルウーフ効果」を発見。またフェライトにおける磁気共鳴吸収の研究を進め、モリブデン、錫、銅、鋼鉄永久磁石、金属カーボニル分解塔、金属粉精製法などの特許を得るなど、磁気に関する優れた業績を残した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報