岡ノ郷(読み)おかのごう

日本歴史地名大系 「岡ノ郷」の解説

岡ノ郷
おかのごう

[現在地名]東松山市岡

大谷おおや村の北、南西に流れる荒川支流和田吉野わだよしの川の右岸に位置する。村域は同川に沿う細長い低地、および同低地に沿う台地(丘)とからなる。元亨三年(一三二三)年紀を有する地内光福こうふく寺の宝篋印塔に「武州比企玉太岡此国山光福禅寺」とあり、古くは玉太たまふとの岡とよばれていたという。近世には岡村・岡郷などとも称した。熊谷往還が通り、鎌倉古街道という道もある。慶長三年(一五九八)検地が行われ、このときの田方検地帳写(埼玉県史)一冊が残存する。田園簿には岡村とみえ、田高四二三石余・畑高一四八石余で旗本酒井領、ほか高福こうふく(光福)寺領があった。文化八年(一八一一)川越藩領となる(「風土記稿」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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