山椒小路(読み)さんしようこうじ

日本歴史地名大系 「山椒小路」の解説

山椒小路
さんしようこうじ

[現在地名]酒田市本町ほんちよう一―二丁目

北は本町三丁目、南は最上川で限られる南北の両側町。河岸八町の一つで、船宿など川船にかかわる者が住んだ。慶長一四年(一六〇九)酒田町組日枝神社祭礼の神宿に山椒小路とみえる(「御神宿帳甲乙全書」下日枝神社蔵)。明暦二年(一六五六)の酒田町絵図(大泉叢誌)によると長さ四二間余・幅四間余、屋敷一九軒半。天和三年(一六八三)の酒田町割家数人数書上(鶏肋編)では町域は一町一〇間、家数四六・人数二三八。明治三年(一八七〇)の家数三二、ほかに川船役所一棟(「総家数並寺院畝数調」野附文書)。元禄六年(一六九三)の御召船之覚(伊東文書)に船頭一〇人が載り、参勤交代御用を勤めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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