朝日日本歴史人物事典 「山崎弁栄」の解説
山崎弁栄
生年:安政6.2.20(1859.3.24)
明治から大正時代の浄土宗の僧。光明主義運動の提唱者。12歳のとき,空中に弥陀三尊を想見する。21歳で出家し,東京で遊学する。筑波山で念仏行の修行をして三昧発得を体験した。その後一切経を読破し,明治27(1894)年にインド仏跡参拝を行い,帰国後は独自の伝道活動を展開する。大正3(1914)年に如来光明会趣意書を頒布し,同7年に伝道者養成のための光明学園を設立。常に粗衣粗食に甘んじ,人と争わず,平生念仏をもってその行業としていた。著書は『お慈悲のたより』など多数。<参考文献>藤堂恭俊『弁栄聖者』
(林淳)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報