山口 尚芳(読み)ヤマグチ マスカ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「山口 尚芳」の解説

山口 尚芳
ヤマグチ マスカ


肩書
貴院議員(勅選),参事院議官

別名
通称=範蔵

生年月日
天保10年5月11日(1839年)

出身地
佐賀県武雄市

経歴
武雄藩士・山口尚澄の子として生まれる。名は「なおよし」「ひさよし」とも読む。長崎で蘭学を修め、さらに英語を習い、藩の蘭学校に入り、翻訳兼練兵掛。薩摩藩小松帯刀と親しく、薩長軍事同盟尽力。明治元年外国事務局掛用掛となり、次いで判事、外国官判事、東京府判事、大蔵大丞、外務少輔などを経て、4年岩倉使節団に木戸孝允大久保利通、伊藤博文らと共に特命全権副使に任じられ欧米派遣。帰国後8年元老院議官となり、13年元老院幹事、14年会計検査院長、同年参事院議官を歴任。23年勅選貴院議員。

没年月日
明治27年6月12日

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

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