山口藩庁跡(読み)やまぐちはんちようあと

日本歴史地名大系 「山口藩庁跡」の解説

山口藩庁跡
やまぐちはんちようあと

[現在地名]山口市滝町

こうみねの東麓厳島いつくしまの地で、現在も山口県庁として引き継がれる。

文久三年(一八六三)四月、萩藩主毛利敬親は幕末政情に処するため、二百数十年間の居城指月しづき山の萩城(現萩市)から山口に移った。敬親は藩庁舎が出来上るまで、藩の公館中河原なかがわらの山口御茶屋を居館と定め、そこで政務を執った。藩庁新築工事は、元治元年(一八六四)一月に地開き、一〇月にはすべての建物が竣工し、敬親は祖先霊牌を奉じてここに移った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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