山中八幡宮(読み)やまなかはちまんぐう

日本歴史地名大系 「山中八幡宮」の解説

山中八幡宮
やまなかはちまんぐう

[現在地名]岡崎市舞木町

舞木まいぎの西端、東海道沿いの樹齢何百年という照葉樹林が茂る丘上に立地。祭神は応神天皇・比大神・息長足姫命。寛永四年(一六二七)の「山中八幡宮記」に「祥雲一片簇于尾山麓少自雲中神樹一本翩然而降、往而視之枝葉繁蕪天然之植木也(中略)時有童子卒然而曰我是宇佐八幡也」とあり、文武天皇三年九月九日に当地の城主山中光重に宇佐八幡神の夢告があり、これによって創建したと伝える。代々松平氏の崇敬厚く、松平広忠寄進の室町時代作の乱舞面(市指定文化財)がある。永禄六年(一五六三)三河一向一揆の際、家康は一揆勢の追撃を受け、社地の北西の洞窟に隠れ(身隠山・鳩ヶ窟)一命を救われたと伝えられ、八幡宮の加護・開運のしるしとして、慶長八年(一六〇三)に朱印一五〇石が下付される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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