屏中門・屏重門(読み)へいじゅうもん

精選版 日本国語大辞典 「屏中門・屏重門」の意味・読み・例文・類語

へいじゅう‐もん ヘイヂュウ‥【屏中門・屏重門】

〘名〙 平安末期の武家屋敷に初めて現われた、邸内の中門形式の一つ。寝殿造中門の簡略化されたもので、中門廊の先、あるいは塀のうちに設けられ、寝殿前庭への入り口となる。二本の柱を立て、屋根はなく、扉は二枚開きで、たすき形に組み立てた飾りがあるのがふつうである。平地門壁中門
吾妻鏡‐建仁二年(1202)九月一五日「将軍家、又出御于石御壺屏中門内召行景

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android