尾垂(読み)おだれ

精選版 日本国語大辞典 「尾垂」の意味・読み・例文・類語

お‐だれ を‥【尾垂】

〘名〙
軒先のたるきの木口を隠すのに使う横板。はなかくし。〔日本建築辞彙(1906)〕
屋根の庇(ひさし)
※俳諧・俳林一字幽蘭集(1692)下「木葉来て小垂(ヲタレ)にたまる嵐かな〈志賤〉」
江戸で、商家暖簾(のれん)をかけるものをいう。
④ (形動) 物事の終わりが、はじめの勢いのように強くないこと。また、そのさま。龍頭蛇尾
※京大二十冊本毛詩抄(1535頃)一八「始はよくつとめられたが尾だれになってつとめられもないぞ」

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