尾ろの鏡(読み)おろのかがみ

精選版 日本国語大辞典 「尾ろの鏡」の意味・読み・例文・類語

おろ【尾ろ】 の 鏡(かがみ)

(光沢のある雄の山鳥の尾に、谷をへだてた雌の影がうつるというところから) 尾が光って影が映るのを鏡にみなしていったもの。異性への慕情のたとえに用いられる。山鳥の尾ろの鏡。
※土御門院集(1231頃)「山鳥のをろの鏡にあらねどもうきかげみてはねぞなかれける」
[補注]「万葉‐三四六八」の「山鳥の尾ろの初麻(はつを)に鏡懸け唱ふべみこそ汝(な)に寄そりけめ」の歌から生まれた歌語で、解釈は付会されたもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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