尻下(読み)しりさがり

精選版 日本国語大辞典 「尻下」の意味・読み・例文・類語

しり‐さがり【尻下】

〘名〙
① (形動) 後ろの方がさがっていること。末の方がさがっていること。特に、目や鼻の中心から耳に近い方にかけてさがっていること。あるいは、状態があとへ行くにしたがって悪くなること。また、そのさま。
評判記・吉原讚嘲記時之大鞁(1667か)たかよ「目もと、ちとしりさがりなるといへども」
② あとずさりすること。
※俳諧・炭俵(1694)下「風やみて秋の鴎の尻さがり〈利牛〉 鯉の鳴子の綱をひかゆる〈孤屋〉」
語尾音調が低くなること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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