精選版 日本国語大辞典 の解説
せっかく【尺蠖】 の=屈(くっ)するは[=屈(かが)むは]伸(の)びんがため
(「易経‐繋辞下」の「尺蠖之屈、以求レ信也、龍蛇之蟄、以存レ身也」による) シャクトリムシがからだを縮めるのは、次にからだをのばして前進しようとするためであるの意で、将来大きく発展しようとする人間は、一時、人のうしろにさがって待機する心がけが必要であるということ。しゃっかくの屈めるは伸びんがため。
※滑稽本・風来六部集(1780)痿陰隠逸伝「尺蠖(セキクヮク)の屈むは信(ノビン)が為なり」
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