小高新田(読み)おたかしんでん

日本歴史地名大系 「小高新田」の解説

小高新田
おたかしんでん

[現在地名]旭区小高町・さちがおか四季美台しきみだい中尾なかお町・万騎が原まきがはら中希望が丘なかきぼうがおか東希望が丘ひがしきぼうがおか南本宿みなみほんじゆく

川井かわい二又川ふたまたがわ今宿いまじゆく白根しらね市野沢いちのざわ今井いまい(現保土ヶ谷区)の六ヵ村に散在する原野久良岐くらき戸部とべ(現西区など)の飛地の秣場に開墾された新田。開発者は江戸の浪人小高市右衛門と伝え、開墾の年代を「風土記稿」は貞享四年(一六八七)とし、家号をもって小高新田としたと伝える。しかし元禄一七年(一七〇四)の済口証文(阿部文書)によると、延宝四年(一六七六)から同七年と天和三年(一六八三)から貞享四年までの小作料を上川井かみかわい村の小作人が滞納して問題になっていることから、貞享四年以前の着手と推測される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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