小野崎遺跡(読み)おのざきいせき

日本歴史地名大系 「小野崎遺跡」の解説

小野崎遺跡
おのざきいせき

[現在地名]七城町小野崎

菊池川とその支流合志こうし川に挟まれた花房はなぶさ台地の突端部分に位置する。旧石器から古墳時代に至る複合遺跡。菊鹿きくろく盆地水田面からの比高は約二〇メートルで、現在遺跡は段々畑となっているが、かつておびただしい土器・土師器片が出土し、その崖に竪穴住居断面がみられたという。台地上で生活が営まれ始めたのは縄文後期末頃からで、部分的にその時期の土器・土偶が発見されている。弥生時代、ほぼ台地全体に遺跡が認められ、先の住居跡や、それらを取囲む溝の存在も部分的に確認されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android