小茅港(読み)こがやみなと

日本歴史地名大系 「小茅港」の解説

小茅港
こがやみなと

[現在地名]防府市大字西浦 小茅

西浦にしのうらの南、田島たじま山の南西、小茅山麓に立地し、大海おおみ湾に面する港。西浦の大部分は開作地であるが、小茅は旧田島の西南側の集落であった。

天明七年(一七八七)この地の東はずれから、くろ山の西延長上に堤防をつくり、海面六〇町余が撫育方によって塩田化されると(前ヶ浜塩田)、塩を積み出す港が必要となった。そのために小茅に防波堤をつくり、万延元年(一八六〇)波止場が完成した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報