小舟町一丁目(読み)こぶなちよういつちようめ

日本歴史地名大系 「小舟町一丁目」の解説

小舟町一丁目
こぶなちよういつちようめ

[現在地名]中央区日本橋小舟町

江戸橋際から北に入る入堀伊勢町いせちよう堀東岸に沿う河岸の片側町。北から南へ小舟町一丁目から同三丁目まである。西は入堀を挟んで伊勢町、北は堀留ほりどめ町一丁目、東は堀江ほりえ町一丁目。小舟町一帯は慶長八年(一六〇三)の町割以後は下舟町とよばれていたが、本船ほんふな町の旧名大船おおふな町に対して享保五年(一七二〇)小舟町と改称された(東京府志料)。だが寛永江戸図には入堀の西河岸、のちに本船町と伊勢町の地内となる場所に「小ふな町」「同二丁メ」と記される。承応江戸絵図では東岸に移って、のちの小舟町三丁目のところに「小舟丁」、小舟町二丁目の位置に「あい物かし」とあり、寛文新板江戸絵図で東岸に北から一丁目・二丁目・三丁目が並ぶ。安永三年小間附町鑑によれば京間六一間二尺七寸、公役金を納めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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