小股掬(読み)こまたすくい

精選版 日本国語大辞典 「小股掬」の意味・読み・例文・類語

こまた‐すくい ‥すくひ【小股掬】

〘名〙
相撲のきまり手の一つ。出し投げを打った後などに、相手が前に出した足の膝(ひざ)関節のあたりを、内側から片手ですくい上げて倒す技(わざ)
レスリングの返し固め技の一つ。相手の片足をすくい、自分のからだを軸にして後ろにそり倒し、残った足に片足をからませて体固めにする技。
他人油断やすきに乗じて自分の利益をはかること。また、その人。
※歌舞伎・日本晴伊賀報讐(実録伊賀越)(1880)大詰「裏の裏行く政右衛門、小股掬ひを出し抜きしは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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