小立岩村(読み)こだていわむら

日本歴史地名大系 「小立岩村」の解説

小立岩村
こだていわむら

[現在地名]伊南村小立岩

大桃おおもも村の北、檜枝岐ひのえまた川に安越又あごしまた(「新編会津風土記」では安久石股沢)が合流する地点に位置する。集落は合流点の南西にあり、沼田街道が通る。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録に「小館岩 六十二石六斗九升」とある。慶長二年(一五九七)の藤三郎倉入在々高物成帳(福島県史)には「小立岩」とあり、同高で免二ツ八分。寛文五年(一六六五)の伊南郷村々改帳(馬場家文書)によると高七七石余、免四ツ三分で年貢は金納。畑のみで一三町四反余。家数一五・竈数一九、男四九・女三六。小役として綿役・糠藁役・布役・川役などがあり、産業として養蚕(産高金四両ほど)、瀑布織・麻(ともに同八両ほど)があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android