小町下駄(読み)こまちげた

精選版 日本国語大辞典 「小町下駄」の意味・読み・例文・類語

こまち‐げた【小町下駄】

〘名〙 駒下駄一つ。明治三〇年(一八九七)代以降から一般の男女が用いたもの。特に、畳表を貼り、側面千羽鶴などの蒔絵を描いたものは、花嫁衣装をつけるときに用いられる。
※葛飾砂子(1900)〈泉鏡花〉三「土間を透かすと緋の天鵝絨(たうてん)の緒の、小町下駄を揃へて脱いであるのに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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