小波軍平(読み)こなみ・ぐんぺい

朝日日本歴史人物事典 「小波軍平」の解説

小波軍平

没年:安政3.1.29(1856.3.5)
生年:明和7(1770)
江戸後期の宇和島藩(愛媛県)の家臣。父は伊藤大膳。安永8(1779)年,小波司馬の養子となる。名は嘉膳。文化9(1812)年元締役,同年の萩森騒動後,宇和島藩内で国益論争が起こり,小波は運上銀制を確立して番所を増設し流通統制をした。また財政意見書「存慮書」を提出,文政11(1828)年勘定奉行を兼帯し,7代藩主伊達宗紀の文政期藩政改革に参画して重要な役割を果たした。宇和島藩きっての財政通であった。

(長谷川成一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小波軍平」の解説

小波軍平 こなみ-ぐんぺい

1770-1856 江戸時代後期の武士
明和7年生まれ。伊予(いよ)(愛媛県)宇和島藩士。鉄砲頭などをへて勘定奉行兼元締となる。文化11年(1814)藩の財政再建に関して経費節減や運上金増徴の意見書を提出し,その実行にあたった。安政3年1月29日死去。87歳。本姓は伊藤。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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