小泉 松塘(読み)コイズミ ショウトウ

20世紀日本人名事典 「小泉 松塘」の解説

小泉 松塘
コイズミ ショウトウ

明治・大正期の書家



生年
嘉永4年7月(1851年)

没年
大正9(1920)年11月

出生地
江戸

本名
小泉 謙吉

経歴
幕臣の四男に生まれる。叡山精舎に託されたが僧になることを好まず、13歳のとき家に帰り幕臣となる。慶応3年(1867年)仏国歩兵伝習生となり砲術を学び、戊辰戦争には幕府のために東北地方を転戦する。書を江戸で桑野松霞に学び能筆で知られた。その後、幕府滅亡と共に駿府(静岡県)に移り、明治6年浜松県(のち静岡県)に勤務し、のち埼玉県・静岡県に歴任したが、18年官職を辞して静岡で塾を開き子弟を教育した。また水戸の浅香昊山について篆刻をよくした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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