小沢野遺跡(読み)おざわのいせき

日本歴史地名大系 「小沢野遺跡」の解説

小沢野遺跡
おざわのいせき

[現在地名]東海村須和間 小沢野

勝田市高野こうやから村松むらまつ真崎まさきに通ずる道路を高野から須和間すわまにかけて坂をのぼりつめた境界の北側三〇〇メートルの地点にある。住宅建設に先立ち発掘調査され、四七棟の住居跡が発見された。古墳時代の初期からほぼ三〇〇年にわたり集落が存続したといわれ、人口はほぼ三〇人から最大で七〇―八〇人であったと推定される。四七棟のうち約一九棟に竈がみられ、住居跡は平均一辺五メートル、面積二五平方メートルの規模を有し、内部からは土師器・壺・甕・高坏・坏・器台・小型丸底坩・砥石・剣形品、有孔円板など石製模造品、臼玉・鉄鉗・火打鎌様鉄器・鏨様鉄器・直刀・刀子・状鉄器・鉄釘・鉄鏃・鉄滓・青銅片(鐃)などが発見された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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