小沢郷(読み)おざわごう

日本歴史地名大系 「小沢郷」の解説

小沢郷
おざわごう

矢野口やのくちを中心に東長沼ひがしながぬま大丸おおまる、さらには現神奈川県川崎市多摩区すげにかけての地域に比定される。「吾妻鏡」元久二年(一二〇五)一一月四日条に「武蔵国小沢郷稲毛入道遺領」 とあり、稲毛重成の所領があった。重成の子重政は小沢次郎を名乗っていた。同年六月二三日畠山重忠の事件に連座して重成・重政は誅せられたが(同書同日条)、重成の孫娘である綾小路師季の娘は北条政子の猶子として小沢郷を知行したという(同書一一月三日・四日条)矢野口と菅との間の多摩丘陵上の尾根にある小沢城跡は重成の子小沢小太郎居城と伝えている(風土記稿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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