小止(読み)おやむ

精選版 日本国語大辞典 「小止」の意味・読み・例文・類語

お‐や・む を‥【小止】

〘自マ四〙
① (雨、雪などが)少しの間、やむ。とだえる。
源氏(1001‐14頃)賢木「神鳴りやみ、雨少しをやみぬる程に、大臣渡り給ひて」
② ときどきとまる。中止する。
※栄花(1028‐92頃)玉の飾「女房など、『あな、かたはらいた』と思ふまで泣けば、講師はあきれつつおやみがちなり」

お‐だ・れる を‥【小止】

〘自ラ下一〙 (「お」は接頭語) 少しゆるやかになる。勢いが少し衰える。
※妹千代宛吉田松陰書簡‐安政元年(1854)一二月三日「此間当所にて出来たる発句左に出す。〈略〉糸車、手もおだれけり、秋のくれ」

お‐やみ を‥【小止】

〘名〙 雨や雪などが、少しの間降りやむこと。こやみ。
※後撰(951‐953頃)恋一・五三七「をやみせず雨さへ降れば沢水のまさるらんとも思ほゆるかな〈よみ人しらず〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android