小友田村(読み)おともだむら

日本歴史地名大系 「小友田村」の解説

小友田村
おともだむら

[現在地名]耶馬渓町小友田

山国やまくに川中流域の川沿いの小村。東は平田ひらた村、北は三尾母みおも村。永正九年(一五一二)一月一一日の興道官途挙状写(城井八幡宮文書)の宛書に小友田又次郎がみえ、野仲氏被官であった。「両豊記」には天正七年(一五七九)長岩ながいわ城衆のなかに、小友田摂津介・同佐助・同新兵の名がみえ、野仲氏とともに滅亡したという。小倉藩元和人畜改帳では高四六石余、家数一六(うち百姓四・名子二・牢人一)・人数四三(男二八・女一五)、牛馬各三という小村で、男が多い。元禄豊前国高帳では高三六石余で、ヲトモダと読みを付している。庄屋は元禄年間(一六八八―一七〇四)頃大蔵宗右衛門や小友田与次兵衛の名がみられるが、幕末期は青木氏や三尾母氏が兼帯した(耶馬渓町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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