小具郷(読み)おぐごう

日本歴史地名大系 「小具郷」の解説

小具郷
おぐごう

隅田川南岸、現東尾久ひがしおぐ・西尾久一帯に比定される中世の郷。応永六年(一三九九)一一月一二日に「小具郷内」の「江戸金曾木三郎跡」が鎌倉鶴岡八幡宮神主に天下安全祈祷のために宛行われている(「上杉朝宗施行状写」鶴岡神主家伝文書)。江戸金曾木三郎は正和元年(一三一二)八月一一日、その所領を鎌倉幕府によって鶴岡八幡宮に寄進されている金曾木彦三郎重定にあたることから(「将軍守邦親王寄進状」鶴岡八幡宮文書)、彼の所領が小具郷内にあったのは鎌倉時代のことであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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