小日向(読み)こびなた

日本歴史地名大系 「小日向」の解説

小日向
こびなた

小石川の東側、神田川(旧平川)流域に沿った丘陵(小日向台)上の南半をいい、南端金杉かなすぎ(金曾木)がある。古代の豊島郡日頭ひのと郷の後身とする説もある。中世には江戸一族の拠点となっていたらしく、応永二七年(一四二〇)五月九日の江戸名字書立(米良文書)には「こひなたとの」とあり、年未詳の豊島名字書立(同文書)には「在こひなた たんしやう殿」とある。北条氏所領役帳には「小日向弾正屋敷」を知行する「小日向弥三郎」が記載されており、小日向を名字とし弾正忠を通称とする江戸氏の一流があったらしい。このほか同役帳では、恒岡弾正忠が「小日向之内」で一六貫五七〇文を知行している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小日向」の意味・わかりやすい解説

小日向
こひなた

東京都文京区南部の住宅地山手台地に属する小日向台上に位置し,南は神田川,西は音羽の谷に臨む。拓殖大学,東京地下鉄丸ノ内線の茗荷谷駅がある。

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