射山(読み)しゃざん

精選版 日本国語大辞典 「射山」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐ざん【射山】

〘名〙 (上皇御所をいう「藐姑射(はこや)の山」の略を音読した語) 上皇の御所。また、上皇、法皇異称。やさん。
※本朝文粋(1060頃)一四・朱雀院四十九日御願文〈大江朝綱〉「射山計日。虬箭頻移」
※高野本平家(13C前)五「閑坊を射山(シャサン)の居にたのしむ」

や‐さん【射山】

〘名〙 (「こやさん(姑射山)」の略) 上皇の御所。また、上皇。藐姑射(はこや)の山。しゃざん。
※平家(13C前)五「閑坊を射山(ヤサン)(高良本ルビ)の居にたのしむ」

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