射付ける(読み)イツケル

デジタル大辞泉 「射付ける」の意味・読み・例文・類語

い‐つ・ける【射付ける】

[動カ下一][文]いつ・く[カ下二]
光などが、物を強く照らす。
「華やかな夕日がつっとその白地浴衣に―・けた」〈真山南小泉村
矢を射って物に当てる。射当てる。
「母から疑惑の矢を胸に―・けられたような気分で」〈漱石行人
矢で物を射通して他の物に刺し留め、動かないようにする。
「林の中に大きなる野猪くさゐなぎ、木に―・けられてぞ死にてありける」〈今昔・二七・三四

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