寒行任(読み)かんぎょうまかしょ

精選版 日本国語大辞典 「寒行任」の意味・読み・例文・類語

かんぎょう‐まかしょ カンギャウ‥【寒行任】

〘名〙 江戸時代、寒行や寒参りの代行をすると称して金品を乞うた物もらい。寒中行衣を着、頭を白布でかつら巻きにし、細かい絵紙をまきながら「まかしょまかしょ(任かせ)」と叫んで歩いた。まかしょ。
※歌舞伎・四天王櫓礎(1810)序幕「寒行(カンギャウ)まかしょも無用の札が出てからは思はしくもないゆゑに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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