富部御厨(読み)とんべのみくりや

日本歴史地名大系 「富部御厨」の解説

富部御厨
とんべのみくりや

「吾妻鏡」文治二年(一一八六)三月の乃貢未済庄々注文の中に「富部御厨」と記される。天正七年(一五七九)正月の諏訪社下社の「春宮御柱諸□□」(諏訪頼宣氏蔵)には「都辺御厨屋」と記す。富部御厨は「和名抄」記載の斗女郷をうけてのものとの説がある。

神鳳鈔」の外宮領藤長ふじなが御厨に次いで布施ふせ御厨・村上むらかみ御厨とともに「富部御厨八所(百五十町)」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android