富士の煙(読み)ふじのけぶり

精選版 日本国語大辞典 「富士の煙」の意味・読み・例文・類語

ふじ【富士】 の 煙(けぶり)

富士山がふき出す煙。消え果てることのない恋心にたとえて用いる。
古今(905‐914)仮名序ふじのけぶりによそへて人をこひ」
香木の名。分類新伽羅(きゃら)香味は甘酸苦鹹。六十一種名香の一つ。富士煙(ふじけむり)
※建部隆勝香之筆記(香道秘伝所収)(1573)「冨士烟(フジノケフリ)、聞新伽羅、先日之花形見と同前

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