宵節供(読み)よいぜっく

精選版 日本国語大辞典 「宵節供」の意味・読み・例文・類語

よい‐ぜっく よひ‥【宵節供】

〘名〙 三月三日の雛祭、五月五日の節供前夜
諸国風俗問状答(19C前)阿波国風俗問状答「宵節句より、軒端菖蒲・蓬を葺」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の宵節供の言及

【女の家】より

…近松の浄瑠璃《女殺油地獄》にも〈五月五日の一夜さを女の家といふぞかし〉とある。関東以西に分布しており,4日の宵節供を〈女の家〉〈女の宿〉〈女の天下〉〈葺き籠り(ふきこもり)〉などと呼び,女がいばり畳半畳が女の所有になるという地方もある。群馬では,宵節供の菖蒲湯(しようぶゆ)は女が先に入るとか,食事は男が用意するという所もある。…

【端午】より

… 菖蒲(しようぶ)や(よもぎ)を束ね,菖蒲屋根を葺(ふ)くといって母屋や倉・納屋などの入口の軒先に挿したり,菖蒲湯に入ったりして,邪魔の侵入を防ぎ身の穢(けが)れを払おうとすることも全国的である。そのためこの日を菖蒲節供という(4日夜にする所では宵節供などという)。薬効を期待して菖蒲酒を飲む風や,帯に通してキュウキュウ音をさせると腹の虫がおさまるとか,頭に巻くと頭痛が治るともいわれている。…

※「宵節供」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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