宮津八幡宮(読み)みやづはちまんぐう

日本歴史地名大系 「宮津八幡宮」の解説

宮津八幡宮
みやづはちまんぐう

[現在地名]魚津市宮津

かど川の東方、集落の北側に鎮座する。旧村社。祭神は誉田別神・天照皇大神・菅原道真。法人名は八幡宮。「三代実録」貞観一五年(八七三)一二月一五日条によると、正六位上の「越中国賀積神」に従五位下が授けられているが、「越中国式内等旧社記」などは当社がこれにあたるとしている。近世加積かづみ郷の総社とされ、加積神を祀ったとされる。八幡宮となった時期は不詳で、当初宮津山の山上にあったが永禄(一五五八―七〇)頃に山下に遷座したという(貞享二年神社由来書上など)。永禄一二年一一月五日には、上杉輝虎(謙信)方の魚津城将河田長親が八幡宮社職を越後居多こた神社(現新潟県上越市)の社家花前氏に与えている(「河田長親宛行状」花前文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報