宮古島在番記(読み)みやこじまざいばんき

日本歴史地名大系 「宮古島在番記」の解説

宮古島在番記
みやこじまざいばんき

写本 島尻家

解説 宮古島旧記類の一。白川氏上地与人恵賛が先例として活用するため、乾隆四五年蔵元所蔵の諸記録を基に整理した記録。その後一八九五年まで書継がれた。歴代の在番・頭・大安母・住持(祥雲寺)・詰医・講談師匠・検使異国船等の漂着寄港、その他疾病、災害、事件などを記す。原本は蔵元から沖縄県宮古島庁(のちの宮古支庁)に引継がれたが、第二次世界大戦で不明。明治三〇年代島庁勤務、大正期平良村長を勤めた本村朝亮の写とみなされる炭酸紙による写本がある。

活字本宮古島旧記並史歌集解」、下地馨「宮古の民俗文化」、「平良市史」三、「沖縄県史料」前近代一

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報