実栗・三稜草(読み)みくり

精選版 日本国語大辞典 「実栗・三稜草」の意味・読み・例文・類語

み‐くり【実栗・三稜草】

〘名〙
ミクリ科多年草。各地の池や溝などの浅い水中に生える。高さ六〇~九〇センチメートル。地下茎がある。葉は根ぎわから生え剣状で基部は茎を抱く。六~八月梢上に小枝を分け球状の白い花穂をつける。雄花穂は花軸の上部に群がってつき、雌花穂はその下部にまばらにつく。果実は卵球形で緑色に熟す。茎でむしろなどを編む。漢名、黒三稜。やがら。三稜。〔本草和名(918頃)〕
※一条摂政集(961‐992頃)「つくまえのそこひも知らぬみくりをば浅きすぢにや思ひなすらん」
② 植物「うきやがら(浮矢幹)」の異名。〔日本植物名彙(1884)〕

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