宜村(読み)ねぎむら

日本歴史地名大系 「宜村」の解説

宜村
ねぎむら

[現在地名]和歌山市禰宜

名草なくさ郡に属し、じようヶ峯(二五五・四メートル)西麓にある。西はなか村。中世以来の熊野街道(小栗街道)が南の矢田やた峠を越えると山東さんどう盆地に至る。村の西南部に小名三田みたがある。元徳三年(一三三一)三月一八日の沙弥如性田地寄進状(歓喜寺文書)に「禰宜西」とみえる。中世は和佐わさ庄に含まれた。

慶長検地高目録では和佐村に含まれる。和佐組に属し、「続風土記」によると一千二七三石余、家数一〇〇、人数三五七。

宜村
ねぎむら

[現在地名]上石津町祢宜上ねぎかみ

牧田まきだ川左岸にあり、北は上野うえの村。元和九年(一六二三)の時・多良郷家付帳(東高木文書)に村名がみえ、家数一六のうち役人二・奉公人五、馬三・子牛一。寛永六年(一六二九)の徳川家光朱印状(市田文書)によると当村一一四石余が旗本高木貞勝(西高木家)に宛行われている。元禄郷帳では高一一四石余で西高木領。延享元年(一七四四)の多良郷人別改帳(西高木文書)による人数七六。明和四年(一七六七)の多良九ヶ村宗門改并五人組帳(正林寺保管文書)によると家数二一・人数一〇九。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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